研究アプローチ

Research Approach

当研究所が、"心を動かす"体験を可視化し、価値を向上させるために取り組む科学的アプローチについてご紹介します。

先端テクノロジー紹介

Technologies

当研究所では、下記の先端テクノロジー/スキルを探究、獲得することで、
体験価値の研究と向上に努めています。

  • skill 01

    脳神経科学等による内的反応の計測技術

    脳活動の見える化し、感情と脳活動の関係性を紐解くことにより、感覚的、および感情的な反応を数値化し、従来主観的な評価でしか行えなかった可視化を、客観的に行うことが可能となります。また、心拍等の自律神経機能や、血流量等と感情との可能性も示唆されています。様々な内的な反応の計測を統合することにより、体験がもたらす変化における更なる可視化や示唆を生み出すことが可能となります。

  • skill 02

    顔表情等による外的変化・行動の可視化・識別技術

    顔表情の変化等、身体の外側に現れる変化を識別することで心理状況を推定することが盛んになっています。表情の他に、視線(アイトラッキング)や姿勢、音声や発話内容から統合的に感情を推計することで、体験の効果をリアルタイムで把握することが可能となります。

  • skill 03

    ディープラーニング等による高精度予測技術

    脳活動や顔表情等や感情等のデータを十分に取得し、解析することで、感情の可視化/推定が精緻化される他、体験の感情変化の事前予測が可能となります。従来、解析者の目的に沿った結果しか判明できなかったものが、自動的に特徴を抽出できるようになります。

利用シーン

Scenes

  • Scene 01

    商品・サービス開発やマーケティングの精緻化に

    従来、生活者向けの商品開発やマーケティングにおいては、生活者に対する定量調査・定性調査が主流となっています。また、クリエイティビティから創造する場合、調査をせずに、実施に臨む場合があります。
    しかし、無意識下の願望と意識的な価値観の違い、回答操作性の問題により、調査結果と成し遂げたい成果において差分が生まれる場合があります。生活者に与える体験の良し悪しを、事前に客観的に把握することで開発やマーケティングの質(体験の質)を高めていくことが可能になります。

  • Scene 02

    接客や店頭体験のリアルタイム改善に

    店頭やイベントにおける接客やセールス等における評価は、件数やコンバージョンの指数等、行動データは取得できるものの、生活者がどのように感じているか等の意識/感情データは事後のアンケート調査でしか取得することができず、体験中での改善がなかなか難しいのが実態です。店頭やイベントでの表情認識や、コールセンターでの音声を解析することにより、リアルタイムでの体験改善の方向性を指し示していくことが可能となります。

  • Scene 03

    ビジネス以外の社会課題や
    コミュニティに

    現在、体験創造はCXを中心としてマーケティング文脈の中で多く語られます。しかし、体験は生活者に気づきを与え経験となることから、教育現場に導入することで教育を効果的にしたり、よくない生活習慣にきっかけを与えることでそれを改めたりできる可能性を秘めております。

サービスソリューションの方向性

Solutions

当研究所においては、先端テクノロジーを用いて体験の可視化や評価、体験創造の高付加価値化に向けた研究を実施しております。先端テクノロジーの活用や今までにないデータの蓄積は、従来のサービスの代替や、新しいソリューションの礎になる可能性を秘めております。
実用化に向けて、共同で様々な取り組みをして参りたく思っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

  • 従来のサービスの代替

    • 様々な生活者の商品・サービスの利用意向・意識調査の代替

    • 覆面アンケート調査等による店舗や接客評価の代替

    • 広告コミュニケーションやプロモーション評価の代替

  • 新しいソリューション

    • 接客トレーニングにおける顧客満足度の予測

    • 接客におけるリアルタイムでの顧客状況の可視化と対応改善の提案

    • 想定サービスやコミュニケーション/店舗の事前評価や予測

連携先組織紹介

Cooperative Research

  • BMKロゴ

    広島大学脳・こころ・感性科学研究センター

    連携形態:共同研究契約を締結
    感性のネガティブからポジティブまでの脳科学の研究、教育(人材育成)、産学連携(社会実装)を展開する、世界でオンリーワンのグローバル拠点です。本拠点は感性脳科学の研究および教育を推進するとともに、健康、医療、教育、ものづくりへの社会実装を展開する企業との産学連携を積極的に推進しています。
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